2023.3月 |
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「ちびゴリラのちびちび」
ルース・ボーンスタイン/作
岩田 みみ/訳 ほるぷ出版
ジャングルに暮らす小さなかわいいゴリラの「ちびちび」。みんなこの「ちびちび」が大好きです。何をしてもどんな表情や仕草を見せても動物たちはこの「ちびちび」が大好きです。そんな、「ちびちび」もあっという間に大きくなり見た目も立派になっていきますが、それでも変わらず動物たちは「ちびちび」が可愛くて愛おしいのです。周囲の愛情を受けて子どもは成長していきます。どんどん大きくなって照れくさくなるような年頃になっても「だいすき」や「あなたが可愛くて仕方がない」という気持ちを言葉で全身で子どもたちに伝えていきたいですね。
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2023.2月 |
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『エルマーのぼうけん』
ルース・スタイルス・ガネット/作
ルース・クリスマン・ガネット/絵
わたなべしげお/訳 福音館書店
エルマーはりゅうのこどもを助ける冒険の旅に出ます。行く先々で恐ろしい動物たちに遭遇しますが、エルマーは知恵と勇気とリュックに詰めた道具で動物たちをやりこめていきます。
年長さんに、年長になってから少しずつ読み聞かせしていました。子どもたちはあっという間にファンタジーのとりこに。中表紙の地図をコピーして貼っておくと、「昨日はここ迄来たね」など、より期待を膨らませたり、散歩中に「あれ、地図じゃない?」とごっこ遊びが展開されることも。シリーズなので、他の2冊もあっという間に読み終え、この本をきっかけに童話への興味も加速していきました。
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2023.1月 |
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『こどもかいぎ』
北村裕花/作 フレーベル館
子どもたちだけで子ども会議を始めます。お題は『おこられたときは どうしたら いいか』です。子どもならではお題に、意見も様々。次第に誰の親が一番怖いか比べも始まり・・・。お題に合った議論が再開され、みんなが満場一致で出した結論とは?この結論には親も大賛成してくれるのではないでしょうか。
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2022.12月 |
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『いろいろクリスマスツリー』
おおでゆかこ/作 アリス館
もうすぐクリスマス。いろいろなところで、いろいろなツリーが飾られています。森の中、氷の国、深い海の底・・・それぞれの場所に合った素敵なツリーたち。みんなはどんなツリーを飾りたいかな?
絵本を見ている子どもたちは、「これがいい!」と絵本の中から選ぶ子もいれば、「こういうの作ってみたいな」と自ら考えだす子も。クリスマスの飾り付けが楽しみになる絵本です。
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2022.11月 |
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『どうぶつえんできこえてきたよ』
ちいさなかがくのとも 2022年5月号
三宮麻由子/文 北村直子/絵 福音館書店
動物園に来たよ。あちらこちらからいろいろな泣き声が聞こえてくる。どんな動物がいるのかな?音を頼りに歩く動物園も楽しそうですね。視力を失った作者だからこその鳴き声の表現も独特で臨場感があります。動物園に遠足に行った園児たちも耳をよく澄まして動物を探していましたよ。
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2022.10月 |
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『みんなうんち』
五味太郎/作 福音館書店
スッキリするうんちは出ていますか?うんちは体調だけでなく、心にも影響が出てきます。食生活の変化もあって小さい時から便秘症の子どもが増えてきていると言われています。うんちをだすことはよいことで当たり前のこと。食べればどんな生き物もうんちをする。子どもたちにも楽しくうんちについて知っていってもらいたいと思います。
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2022.9月 |
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『あしってエラい!』
中川ひろたか/文 大島妙子/絵 保育社
「あしは えらい。ける とぶ およぐ のぼる こぐ たたく そして、おどる。あしには、いろんな やくわりが あるんだね。」
足の役割や仕組みなどわかると、より体のコントロールがしやすいのではないでしょうか?足じゃんけんなどできない子もいますが、体を上手に使って、体を労って、いっぱい遊んでいきましょう!
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2022.8月 |
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『へいわとせんそう』
たにかわしゅんたろう/文 Noritake/絵
ブロンズ新社
「へいわのボク」と「せんそうのボク」、「へいわの日常」と「せんそうの日常」、「みかたのあかちゃん」と「てきのあかちゃん」、左右のページにそれぞれモノクロで描かれた絵があります。言葉も一言だからこそ、考えたりイメージする余白があります。『平和』と『戦争』、何が違うのか、何が変わってしまうのか、子どもは子どもなりに、大人は大人なりに考えさせられます。園でも家庭でも、「無関心」にならないよう、子どもとは長く話し合っていきたいですね。
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2022.7月 |
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『ダンプえんちょうやっつけた』
ふるたたるひ・たばたせいいち/作 童心社
わらしこほいくえんの年長クラス・くじらグループには9人の子どもたちがいます。体の大きい園長はみんなから「ダンプえんちょう」と呼ばれ慕われています。ある日、リヤカーに乗ってひなたやまへ行き、海賊ごっこが始まりました。子どもたちは、園長をやっつけようと奮闘します。
年長児が好きな本の一つです。見ている子どもたちも本の中の子どもたちを身近に感じ、真剣に見たり、世界に入り込んだり、大笑いして楽しんでいます。子どもが主体となってとことん遊びぬく先には、子どもには達成感や喜びを、大人には想像を超える驚きや子どもの成長があることを教えてくれる一冊です。
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2022.6月 |
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『どろであそぼう』
野坂勇作/作 福音館書店
どろの感触は楽しいですよね。ひんやりしていたり、おひさまが当たっていると温かくなっていたり。どろっと形が崩れるかと思えば、カッチカチに変身したり。子どもにとって、感触や形の変化だけでなく、汚れを気にせず存分にあそぶ解放感が泥遊びの魅力だと思います。この絵本では、色々な遊び方が紹介されています。絵本を通して泥遊びの解放感や楽しみ方を存分に味わってください。
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2022.5月 |
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『そらいっぱいのこいのぼり』
羽尻利門/作 世界文化社
最近では大きいこいのぼりもあまり見かけなくなりました。絵本の表紙を見せて「いっぱいのこいのぼり見たことある?」と聞いても「テレビで見たことある」「どこどこ行ったときに見えた」など身近ではないようです。大きいこいのぼりが優雅に泳ぐ様子を見ると、本当のこいのぼりの由来が感じやすいですよね。日本の行事や原風景など、知識としてではなく、感じながら伝えていきたいなとこの絵本を見て思いました。この絵本は、絵探し、文字探しも楽しめる絵本なので、一人でじっくり見るのにもおすすめです!
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2022.4月 |
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『おおきくなりたいこりすのもぐ』
文:征矢清 絵:夏目義一 福音館書店
こりすのもぐは、お母さんや兄弟から離れて一人で食べ物を探しに出かけます。早く大きくなるためにいっぱい食べます。食べたあとの「おおきくなったでしょ!」の表珠が何とも言えず愛くるしいです。写真のように美しくリアルな絵もおすすめです。入園・進級に期待を膨らませ、大きくなることや自分でできることが増えていく子どもたちの姿と重なり合います。
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